泥沼離婚裁判ブログ

最高裁にまで至った離婚裁判のブログです

調停から最高裁まで 離婚が確定するまでの期間について その1

最高裁で離婚が確定した後の話は前回のブログで書いたので、今回は調停から最高裁で棄却になるまでの期間の話をしたいと思います。

長くなるので、回数を分けて書いていきます。

 

離婚調停

離婚の場合は、最初から裁判は出来ません。

まずは調停をしないと裁判は出来ないと法律で決まっているので、調停からスタートします。

一般的には、半年から1年、長ければ1年半とかかかる場合もあるようで、今から調停の書類を提出しようと考えている人は、「やってみないと分からない」と考えた方が良いと思います。

離婚調停とは言っても、調停委員2名(男女一名ずつ)が間に入って話を聞いてくれて、話を少しずつ歩みよせていく感じになります。

調停の場合は、裁判と違って「法律」は関係がないので、調停委員が法律の知識があるかと言うと「ない」と思っていたほうが良いと思います。

何と言うか、おじさんとおばさんが間に入ってお世話を焼いてくれるような感じですか・・・。

顔を突き合わせて話し合いをするのではなく、調停委員がいる部屋に片方ずつが入って話をするので、相手とは会いません。

始まりもどちらかが先に来るようになり、帰りも相手と会わないように気を付けてもらえます。

 

私の場合は、私から調停を起こす書類を提出しました。

提出後、1回目の期日は約1か月後の期日で書類が届きました。

ただ、提出後、相手からの嫌がらせがあり、精神的に参ってしまって弁護士を付ける事にしたので、期日が変更になって実際には本来の期日より少しあとに、1回目の調停が行われました。

2回目は、1回目の1か月ちょっと後に日程が設定されました。

だいたい、1か月後くらいに次の期日は設定されるようですが、裁判所の部屋の空きと調停委員の都合、こちらと相手方の都合を合わすので、混んでいる裁判所だともう少し時間がかかる場合もあるようです。

 

相手は1回目は弁護士を付けていなかったのですが、2回目は弁護士を付けて来て、「調停では話にならない」と言って不成立となりました。

私の場合は調停2回で終わってしまったので、時間がかかるだけかかって不成立になるよりは良かったのかもしれません。

結局は、離婚調停は書類提出から3ヵ月で終了しました。

 

離婚訴訟

家庭裁判所(一審)

離婚調停が不成立になって、すぐに同じ弁護士に委任しました。

弁護士の書類作成の期間が必要なので、調停不成立から1か月後に書類を提出しました。

離婚調停と違って裁判は弁護士に委任した場合、自分が裁判所に行く必要はなくなります。

弁護士に委任せずに自分でする場合には、自分が全て動かなくてはならないので大変だと思います。

ただ、弁護士に委任したと言っても、打ち合わせの必要は絶対に出て来るので、何もしなくて良いと言う事ではありません。

 

裁判もだいたい、1か月くらいの期間を開けながら進んでいきました。

調停と違う所は、「本人尋問」と言う難関が待ち受けている事でしょうか・・・。

本人尋問の前には、「陳述書」と言う自分の訴えをまとめた書類を提出する事になります。

陳述書を作成する時に、2か月くらいの期日は空いたようです。

書いた陳述書に則って本人尋問が行われます。

本人尋問は、よくテレビでやっているドラマの法廷での様子そのものです。

右と左に分かれて、真ん中に机と椅子があって、前には黒い衣装を着た裁判官がいて、真ん中で証言すると言うやつです。

たいていは傍聴する人はいないと思いますが、非公開ではないのでいても仕方ないのかもしれません。

芸能人などになると、非公開にも出来たりするそうですが。

まずは、自分と自分方の弁護士とやり取りをして、その後、相手方からの弁護士の追及を受け、その後に補足で自分方からの弁護士から質問され、その後に裁判官から質問がされます。

次に、相手方と相手方弁護士のやり取りがあり、次に相手方へ自分方の弁護士が質問をし、補足があれば弁護士とやり取りをし、裁判官から質問があります。

 

自分と自分方の弁護士とのやり取りは、事前に練習があります。

練習をする前には、弁護士が質問の内容を決めて行くのですが、

「こう聞かれたら、どう答えます?」

と質問されて、それに答えていく形で書類を作成しました。

スラスラと答えられる所は本人に言わせて、上手く答えられないような所は弁護士が「はい」「いいえ」で答えられる様に誘導していく感じです。

証言として核になる大事な所は、自分で答えた方が良いように思いました。

 

本人尋問の練習の回数は、きちんと答えられるかどうかによると思いますが、私の場合は2回ほど練習をしました。

場合によってはQ&Aの書類をくれるようですが、ちゃんと答えられていたし、少しくらいのたどたどしさがあった方が真実を述べていると言う心証を得られると言う事で、私はくれませんでした。

相手方の弁護士から質問されるような内容も、想定してくれます。

 

相手方の弁護士からは、嫌になるほど追及されます。

同じような質問を、少しずつ言葉を変えて何度も聞かれました。

こちらの言っている事と、違う真実を言わせたいので誘導されないように気を付けないといけません。

内容自体に嘘を言う必要がなく、「真実は一つだ!」と言う気持ちで何度も同じ返答をしました。

本人尋問を行う前に、宣誓で「真実を誓う」と言わされます。

訴えた方は、証言が嘘だと分かった場合に罰金などが科されると言う説明も、裁判官から受けます。

 

 自分の尋問が終わったら一段落。

相手と相手方の弁護士のやりとりを聞くことになります。

相手も宣誓をして嘘を言わないと言ったはずですが、嘘だらけのやり取りを聞く事となりました。

その後、こちらの弁護士からの追及です。

案の定、嘘だらけなのでこちらの弁護士からの質問に、かなりシドロモドロになっていました。

嘘を言う場合、質問に対して自分が答えなければならない答えがあるのですが、想定にない質問をされると

「自分がどう答えれば、自分が有利になるのか分からない」

ので、答えられていませんでした。

自分の言っている事が、嘘偽りのない真実だと迷う必要も、困る必要もありません。

 

 おそらくは、裁判官はそういう所を見ていると思われます。

 本人尋問で全てが決まると言っても過言ではないので、しっかりと受け答えできるように準備しておいた方が良いです。

 本人尋問は一審のみで、控訴されても尋問はありません。

頑張った後は、自分にご褒美をあげても良いと思います。

 

判決はだいたい約1か月後ですが、私の場合には裁判官の夏季休暇をはさんだので、1か月半後でした。

 

 

私の場合は、一審に1年と1か月かかりました。

 

長々と読んでいただいて、ありがとうございました。

では、控訴審からの続きは次回に。